腸が行う消化・吸収・排泄の仕組みをおさらいしてみましょう!
胃から入ってきた食べ物は、まず小腸にやってきます。
ここで本格的な消化作業を行い、小腸内壁から栄養分を吸収します。
その栄養分は肝臓から血液に乗って全身に行きわたります。
一方、大腸では、栄養分の残りかすを腸内細菌と混ぜ合わせて便を形成し、体外に排泄しています。
体を動かしたり、考えたりできるのは、全身の細胞に栄養が行きわたってこそです
その栄養を吸収しているのが小腸。
腸の働きが悪いと全身の細胞に栄養が行き届かなかったり、
逆に腸にたまった老廃物が全身を巡ってしまったりし、
冷えや疲れ、肩こり、肌荒れ、肥満など、思わぬ不調にもつながってしまいます
近年では腸が体内免疫に最もかかわる器官であることや、
うつなどの心の健康に影響するセロトニンの分泌(ぶんぴつ)を行っていることなど、
腸の意外な働きについても分かり始め、改めて腸の健康が注目されています。
また、腸は生活習慣病にも影響することが分かってきています。
インスリンの分泌を刺激する「インクレチン」という物質をつくっているのが腸内細菌。
また、尿酸のコントロールにも腸内細菌がかかわっているとされ、
糖尿病をはじめとする様々な生活習慣病の改善に、
腸の健康が注目されているのです。
腸内細菌の世界は未知の部分もまだまだ多く、
今後も新たな発見があるものと考えられています。