オスグッド病は小中学生男子に多い成長期のスポーツ障害です。
成長期は急激に身長が増加して骨も急成長を遂げますが、
残念ながら筋や腱などの軟部組織は同じようには成長しません。結果的に硬い身体になってしまう時期でもあります。
そのために生じる大腿四頭筋(太腿の前)の柔軟性低下に、
ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作による膝蓋骨を引っ張る力が脛骨粗面に加わります。
成長期の脛骨粗面には骨が成長するために必要な新しい骨(骨端核)が存在していますが、
大腿四頭筋による強大な牽引力が負担となり、骨端核の発育が阻害され突出して痛みます。